教育理念

 看護は、専門知識とあたたかい手のぬくもりのある技術、教養豊かな人間性を必要とするやりがいのある専門職の一つです。専門職業人として、社会のニーズに対応できるための素地としてプロフェッションフッドを基盤に、「思いやり」「原理原則」「自主学習」の3つを身につけてほしいと考えています。
 「積善」の歴史をもつ法人を母体とする看護学校として、人を思う真実の愛に根ざした看護を極めるため、明るく真面目に、精一杯努力しようとする「積善」の実践にふさわしい学生を育てていきたいと思っています。
*プロフェッションフッドとば・専門職の一員としての個人に備わっている特質であり、専門職として求められる態度的・行動的側面のこと

教育の理念の背景

 積善会看護専門学校の設置主体は公益財団法人積善会であり、社会的弱者とされていた精神を病む人々や知的障害をもつ人々を一人の人間として尊重し、生活の質の向上を目指して保健・医療•福祉サービスを行ってきました。その中で看護職は病める人々の最も身近であって、日夜その人々の生活を見守り、少しでも生活の「自立」が可能となるよう、家族を含めて援助するという大切な役割を担ってきた歴史があります。

 法人の創設より今日に至るまでの歴史は、「積善」の実践の歴史であると言えます。この法人名は中国の古典の易経に由来しています。引用されている易経にある一文は下記の通りで、善を積めば良いという前半部分の勧善懲悪的見方だけでなく、後半部分の要警戒の見方も大切にしていきたいと考えています。後半部分とは次のようなことを伝えています。霜が降りるのはやがて来るべき厳冬の最初の兆候であり、その目に見えないほどの兆候に気をつけていないと、それが累積してとりかえしのつかないことになる。つまり、注意深い観察とその都度の対処が重要であることを言っています。
 これらの「積善」の歴史および背景のもとに、教育理念を掲げることにしました。

積善の家には必ず余慶あり 積不善の家には必ず余殃あり
 (中略)
易に曰く、霜を履んで堅氷至ると けだし順なるを言えるなり

 「積善」の歴史を持つ法人を母体とする看護学校として、人を思う真実の愛に根差した看護を究めるため、明るく真面目に、精一杯努力しようとする人を育て、社会に送り出したいと願っています。

教育目的・目標

 本校は、学校教育法及び保債師助産師看護師法の規定に基づき学生の人間的成長を促し、健康の保持・増進、疾病の予防及び健康の回復に関わることを任とする一専門職として、社会のニーズに応え得る看護師の育成を目的とします。

教育目標

  1. 人々の生命・人生を尊び、人としての権利を尊重し思いやりのある人間性を養う。
  2. 自己への気づきを深め、人々の多様な価値観を尊重したコミュニケーション能力を養う。
  3. 人々の健康レベルと生活を理解し、科学的根拠に基づいた看護を主体的に実践できる基礎的能力を養う。
  4. 専門職業人としての自覚と責任をもち、自主的に学習し続けていく姿勢を養う。
  5. 保健・医療・福祉における看護と他職種の役割を理解し、多職種および地域で生活する人々と連携協働しながら看護を提供する基礎的能力を養う。

学校長挨拶

 積善会看護専門学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 本校は1958年に積善会准看護学校として設立し、30年間で500名にのぼる准看護師を育成し、社会に貢献してきました。しかし、社会の変化に伴い、より高度な保健医療が求められる中、1989(平成元)年、現在の3年課程全日制の積善会看護専門学校を開校しました。本校の母体である積善会は、社会的弱者である精神を病む人々や障害を持つ人に対して積善を実践してきた歴史があります。学校の理念も、その名のとおり「積善」が価値となっています。
 「積善」の理念を看護の中で具現化していくために、「思いやり」「原理原則」「自主学習」を身につけた学生を育てていきたいと考えています。
日本は少子・超高齢社会となり、人生100年時代を見据えこどもから高齢者まで、全ての人々が元気に安心して暮らせる社会をつくることが重要な課題となっています。それに伴い、看護師の活躍の場も病院から地域社会へと拡大し、求められる能力も多様化しています。社会のニーズを捉え、自立した看護師として社会に貢献するために、様々な困難に立ち向かい、看護師として充実した人生を送るうえでも、本校では、看護専門職としてのプロフェッションフッド(専門職の一員として個人に備わっている特質)の習得がとても重要と位置付けています。

 学生たちは、看護の対象となる人々の多様なニーズに対して何が必要なのか、日々の学習の中でしっかりと考え、知識と体験(実習)を統合させながら確実に成長しています。また、相手を思いやる心とともに、看護師としての責務を果たすために必要な資質を身につけ、看護師として働き続けられる人材を育成することは、教職員のやりがいや喜びにもつながります。
多くの卒業生は、卒業後も主体的に学び続け、それぞれの分野で力を発揮しています。その中には、母校となる本校の教員や学外講師、実習施設での指導者として、ともに学生の教育を担っていただいている方もいます。
 1学年35名定員という小規模校ならではのアットホーム感と、教職員の連携協働は人材育成に大きな力を発揮しています。
「誰かの役に立ちたい」「社会貢献したい」「豊かな人生にしたい」そんな思いをもって看護師を目指す方、ぜひ一緒に学びませんか。

積善会看護専門学校 校長 丹下純子

沿 革

 公益財団法人積善会の母体である曽我病院は昭和7年、大不況の中で悲惨な状況におかれていた精神障害者の“人権の保護と生活の向上”を目指し設立されました。
 また、積善の思想の基“医療と福祉の谷間をなくしたユートピアの創設”という理念に従い、昭和29年には精神障害者福祉施設、その後、平成7年には高齢者社会福祉施設が設立されました。
 併せて、精神保健や公衆衛生の向上を目的として研究・人材の育成を図り、その一環として昭和33年に本校の前身である積善会准看護学校を設立し30年間、500人にのぼる優れた准看護師を育成し、社会に貢献してきました。しかし、社会の変化に伴い、より高度で専門的な判断力と実践力、そして専門職としての倫理観をそなえた看護者の養成が必要となり、平成元年に3年課程全日制の積善会看護専門学校を開校しています。
 以来、本校では、積善会の創設理念の基に21世記を担う看護職者の育成を目指して教育実践を行っています。

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