同窓会活動

会長挨拶

拝啓 一日ごとに秋の色が濃くなる時候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。同窓生の皆様におかれましても全国各地で多方面にご活躍のことと拝察いたしております。また平素より同窓会に対しまして格段のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 さて、この度、同窓会便り第7号を発刊する事ができました。これも日頃から同窓会にご協力いただいている、母校の校長や教員の方々、同窓生の皆様、また同窓会役員をはじめとする、多くの関係者の皆様のご支援があってこそと、心より感謝致しております。

 今年も21期生が卒業され、新たに同窓会に加入されました。同窓生も500名を超え、昨年の6月で20周年という節目を迎えることもできました。

 昨年起きました東日本大震災では死者1万5000人以上、行方不明者3000人、避難・転居者34万人以上といった大惨事でした。震災から一年以上が経過し、復興が進み徐々に元の平穏な生活が戻りつつあります。同窓会設立20周年という年が大震災の年となってしまい、なんとも考え深いものです。被災された方々やそのご家族は悲しみを乗り越えて新たな一歩を踏み出しています。同窓会役員一同も21周年目になる今年は今まで以上に意欲的に活動し、同窓生の方々のお力になれるよう邁進していく覚悟です。

 第7号となりました同窓会便りですが、今回は私、会長の佐々木が勤務しております「財団法人積善会曽我病院」をテーマにあげました。言うまでもなく母校の母体となる病院です。当院は精神科単科病院であり、小田原市ではもっとも多くの病床数を誇ります。私は努めて6年目になりますが、精神科は本当に奥の深いものだなと実感しています。データや数値では表せない深層心理の問題は非常に根深く、教科書通りとはいきません。東日本大震災では「一年が経過し着実に復興が・・」といったニュースが多く聞かれるようになりましたが、復興が進んだからといって被災された方々の心の問題はそう容易いものではないのでは?と思います。未だに地震の事が頭から離れず外出できない方、フラッシュバックに苦しむ方など多くの方がPTSD(心的外傷後ストレス症候群)を抱えながら生活をしているのが現状です。

 当院では精神科のスペシャリストと呼ばれる(勝手に呼んでいる)精神科認定看護師がいます。臨床での活躍は勿論、後輩の育成やアドバイザー、外部講師や院内研究など多岐に渡ってご活躍されています。

 今回は積善同窓生でもあり、職場の先輩・後輩であります、3名の認定看護師・新人看護師の方に執筆を依頼し、ご多忙の中、快く引き受けてくださいました。精神科とは?認定看護師とは?少しでも精神科看護をお伝えできたらと思います。

 今後同窓会がますます発展していけるよう微力ではございますが、役員一同精一杯努めて参りますので、変わらぬご支援をお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。

敬具

積善会看護専門学校同窓会
会長 佐々木 浩

活躍をしている同窓生の紹介

精神科認定看護師 うつ病領域 7期生 清野孝行

 私は、平成23年度にうつ病看護の精神科認定看護師を取得しました。

 日本の医療機関を受診したうつ病患者は1970年以降、年々増加傾向とあり2008年では104.1万人と過去最高となりました。また、うつ病と関連の深い自殺も増加しており、大きな社会問題となっています。

 うつ病の人には、几帳面で完璧に物事を行おうとする人が多く見られます。しかし、完璧にできる人はいません。でも、完璧に出来ない自分に対して自責感を強く感じ、物事に対してネガティブに捉えるようになります。そして、「仕事や趣味に興味がわかない」「不眠」「食欲低下」「倦怠感」などがストレスとなり、長期間持続すると自殺の危険性が高くなります。

 うつ病の治療は、①休息②薬物療法③精神療法(カウンセリング)の3つが大きな柱になります。そこで、第一に患者さんと「語りの場」を多く持ち、「辛い」「しんどい」という感情を言葉で表現できるように関わっていきたいと考えます。そして、患者さんの表現する言葉をそのまま受け止め、考え方の癖を振り返り、患者さんと共に分析することで、少しずつ生活の場でのストレスに適応できるように支援したいと思います。

 時に、回復過程に困難をきたし、病棟スタッフも看護のいきづまりを感じることがあります。そういった場面では、相談に乗り、他の医療スタッフと連携を取りながら回復がより良い方向に向かうよう支援していこうと思っています。

 今後も少しでも多くの患者さんが、自分らしさを取り戻せるよう看護を提供するために自己研鑽に努めていきます。

精神科認定看護師 老年期精神障害看護領域 10期生 矢田 弓子

 この度は、同窓会だよりに、寄稿のお話しを頂きありがとうございます。
 10期卒業生 矢田弓子と申します。
 卒業後、財団法人積善会 曽我病院に就職し、12年目を迎えました。

 現在までに、急性期治療病棟、認知症治療病棟、慢性期療養病棟に勤務しました。そのなかで、どの病棟にも高齢の患者さんが多いこと、そして、高齢による心身の変化が多種多様であることに気づきながらも、症状に合わせた看護や個別性のある看護ができずにジレンマを感じていました。

 そこで、今までの思いや経験をもとに、さらに専門的な知識や技術を身に付け根拠のある看護を展開したいと思い、精神科認定看護師(専門領域:老年期精神障害看護)の資格を取得しました。
ここで私の専攻する領域である「老年期精神障害看護」について少しお話ししたいと思います。

 「老年期精神障害」というと、まず思い浮かぶのが認知症ではないでしょうか?

 認知症のほかにも、「老年期精神障害看」の対象となるのは、老年期に好発する不安症や心気症などの神経症、躁鬱病などの感情障害、若年・青年期に発症し高齢になった精神障がい者です。

 このような対象者を同じ「老年期」として一括りにせず、対象者や疾患に合わせたケアを明確に区別し専門性のある看護を提供するのが精神科認定看護師の役割であるといえます。

 例えば、認知症を例にとると、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症とは発生機序が異なり、ケアの仕方も異なります。私たちが今まで経験的に行なってきたケアに対して、なぜこのケアなのかという根拠を示していくこと、知識や看護技術をスタッフへ周知し、共有できるようにしていきたいと思っています。そうすることで、スタッフ全体で質の高い看護を提供できると考えます。

 「老年期」を取り巻く課題はこれからますます個別化、複雑化していくと思われますが、新しい知識や技術を取り入れ、対応できるように学ぶ姿勢を持ち続けたいと思います。

 曽我病院には、精神科認定看護師として活動している同窓生、精神科認定看護師を目指し研修を受講している同窓生がいます。そして一緒に看護について語れる同窓生がいます。

 この恵まれた環境のなかで活動できることは幸せなことだと思います。

精神科認定看護師 精神科身体合併症看護領域 「精神科認定看護師への道のり」 11期生 相原 法子

 今年3月、私は精神科認定看護師の資格を取得しました。領域は「精神科身体合併症看護」です。

 精神科身体合併症とは、簡単にいえば精神疾患と身体疾患を併せ持つ状態のことをいいます。精神疾患をもつ方がなんらかの身体疾患を併発して内科や外科を受診し、入院が必要になる場合があることから、精神科以外で勤務している同窓生の中にも、このような患者の看護経験がある方も多いのではないでしょうか。

 私が精神科身体合併症看護領域の精神科認定看護師を目指したきっかけは、看護師になって3年が過ぎたときに経験した挫折でした。それは精神科急性期治療病棟から身体疾患をもつ患者が多く入院している病棟に異動し、自分の身体をみる力の弱さと精神疾患と身体疾患のバランスをみて看護することの難しさを痛感したことでした。私が落ち込んでいたそのとき、看護部長、田代CNS(8期生)から「気分転換に」と北海道で行われる精神保健看護学会へ誘って頂きました。

 学会自体は3年目の私には難しすぎましたが、そこではじめて院外の方々と関わる機会をもらったことで少し自分の世界が広がった感じがしました。その後、院内外の人と多く関わる中で精神科身体合併症という領域があることを知り、そして自分の苦手な分野にチャレンジしたいという思いから精神科認定看護師の道に進む事を決めました。 精神科認定看護師となった今、私の役割は精神科身体合併症看護において実践や教育を通して専門性の高い看護を提供することです。精神科身体合併症に関しては多くの課題や困難感を抱くことがありますが、今後も自己研鑚に努め、知識や技術をスタッフと共有しながら質の高い看護を提供していきたいと考えています。

 最後に、私は多くの人との出会ったことで自分の進む道が開けました。看護師として何か壁にぶつかったり、この先どのような看護師になろうかと迷ったとき、少し足を延ばして外をみてみると思いがけない発見があるかもしれません。このようなことからも同窓会の果たす役割は大きいものと感じます。今後も同窓会のご活躍と発展を心より願っています。

1年間の振り返り 20期生 上田 加奈子

 曽我病院に入職し、北3病棟で看護師として働き始めてから約1年が経ちました。

 4月に初めて病棟に出勤する時は、これから自分が看護師として働くことへの喜びや不安、病棟の先輩方と上手くやっていけるのか、自分が患者さんに受け入れてもらえるのかなど色々な思いを持ち、とても緊張していたことを思い出します。

 しかし、そんな私に先輩方は常に優しく声をかけ、指導をしてくれました。忙しい勤務の中でも皆さん笑顔を忘れず、解らないことがあれば時間をさいて指導をしてくれ、先輩方の沢山のフォローを受けながら、私にとって安心して頑張れる環境の中で仕事ができていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

 この1年間で患者さんの急変や死に直面し、ターミナルケアのあり方について考たり、様々な患者さんとの関わりを通して、精神科看護の難しさや喜びを感じると共に、日々の看護やカンファレンスを通して、先輩方の沢山の看護を知り、看護師1人1人に様々な看護観があり、カンファレンス等を行いその看護観を出し合うことで、患者さんのより良いケアを日々模索していくことの大切さを実感しています。

20周年記念総会


 
20周年の様子です。100名近い同窓生の方々に参加していただきました。
特別講師、青木友子先生の貴重なお話の様子です。
とても興味深いお話に同窓生の方々も聞き入っていました。
最後は新・旧役員の皆様。楽しそうです(笑)

同窓会からのお願い

氏名・住所・連絡等の変更は下記の電話・FAX・はがき等でお知らせ下さい。
氏名には必ずふりがなを記入して下さい。

住所不明な方がいらっしゃいます。それらの方の動向をご存じの場合、あるいはクラス会等で分かった折りにはご連絡をお願いします。

〒250-0203 神奈川県小田原市曽我岸148 積善会曽我病院 同窓会行
TEL:0465-42-5245  FAX:0465-42-0255

編集後記

今回、同窓便りの第7号を発行することが出来ました。
今後も、年一回の発行を継続していく予定でおります。
同窓会へのご意見・ご感想をお待ちしております。

なお、発行にあたりまして、原稿をお願い致しました方々はじめご協力いただきました皆様に、この場を借りまして心より御礼申し上げます。

今年度より、ホームページをより有効に活用するために同窓会便りの内容はこちらに掲載させて頂きます。また、同窓会便りだけでなく、様々な情報をホームページに掲載していきたいと思います。是非、ホームページをチェックしてみて下さい。

伊藤・松浦