2年生の地域・在宅看護技術の演習では、在宅で療養される方に必要な医療技術について学びます。今回の演習では、在宅で人工肛門を装着している患者さんをイメージしストーマケアについて学びました。自己導尿の物品にも触れ、実際の生活の中で使われる医療器具への理解を深めました。
ストーマ(腹部に作られた便や尿の排泄口)のサイズを測定し、適切な大きさに面板(パウチを体に固定するための円盤状の粘着部分)をカットして貼付したり、パウチ(排泄物をためる袋)の交換時に行うストーマの洗浄方法も実践。ボトルを使った洗浄や泡洗浄など、清潔を保つための方法を学びました。
また、よりリアルな体験を通して理解を深めるため、前日からパウチを自分の皮膚に装着し、翌日の演習で剥がして皮膚の状態を観察します。中にはココアや小麦粉を混ぜて作った模擬便をパウチに入れ、漏れの体験をした学生もおり、「患者さんの不安や不快感を少しでも理解したい」という思いが感じられました。これからも患者さん一人ひとりの生活に寄り添える力を育んでいきます。
<教員 R.K>





