6月11日の夜、母が私に「前の家から火災報知器みたいな音がする」と伝えてきたので、 母と一緒にその家のドアの前に立ってみると、中から煙の臭いがしました。インターホンを押し、さらにドアをノックしても返事がなかったので、住人が倒れているかもしれないと思い、家の裏に回り窓から中の様子を見ると部屋には煙が充満していました。窓の鍵が開いていたので家の中に入らせてもらうと、80代位の男性がテレビの前に横たわっていて、男性に「火事です」と声をかけましたが、返事がなかったので母に救急車を呼ぶよう伝えました。私と母とのやりとりが聞こえたのか男性は目を覚まし起き上がったので、私は男性を支えながら一緒に家の外に出ました。男性の家のガスコンロの火は心配して駆けつけた父が消しました。その後、消防車と救急車が到着し、男性は救急車で運ばれていきました。男性は難聴のため火災報知器の音が聞こえなかったそうです。
このことで私と両親は人命救助に対する感謝状を寒川消防署からいただきました。学校の授業でも習いましたが、現代は高齢者社会であり高齢者の一人暮らしや高齢者のみで 暮らしている人が増えています。今回のことを経験して、近くに住んでいる高齢者に意識を向け、少しでも異変を感じたら家を訪ねてみることの大切さを改めて感じ、同時に近所付き合いの希薄化の問題の大きさを身をもって理解しました。
また男性は倒れていたのではなく寝ていただけでしたが、もし煙を吸って倒れていたとしても今の私には救急車を呼ぶことしか出来なかったと思います。これからより多くの知識と技術を身につけ、倒れている人を見つけたら適切に対処が出来るようになりたいと思います。
★たまごのつぶやき★<29期生 國分 結>