2月26日(月)に卒業記念講演があり、ファシリティドッグ・ハンドラーの権守礼美さんに講演をしていただきました。
ファシリティドッグとは、特定の病院にハンドラー(医療者)と常勤し、入院患者さんや療養生活に関わるために育成された犬のことです。
権守さんは、20年以上小児看護の臨床経験があり、現在はNPO法人シャイン・オン・キッズに所属し、国立成育医療研究センターでファシリティドッグのマサくんと活動されています。
小児がんや重い病気と闘っている子供たちは、不安を抱え、つらい治療に耐えながら過ごしています。ファシリティドッグと触れ合うことで治療への不安が軽くなり勇気が湧き、子供たちの表情が和らいでいくそうです。
エコー検査や手術室までの付き添い、また、輪投げやボールラリー、病院内を一緒に散歩している映像も見せていただき、ファシリティドッグが患者さんを癒すだけではなく医療行為に関わっていることを始めて知りました。
権守さんは、アメリカの病院を見学した時にファシリティドッグに出会い「これだ!」と思ったそうです。 これまで意思決定の連続でしたが、悩むばかりでなく、時には「流れに身を任せること」それも選択とおっしゃっていました。
気が進まなかった異動もあったそうですが、そこでいい人達に恵まれご自身にとって大きな力や経験となり、今に繋がっているそうです。
自分らしさを忘れずに
先を見据えることも大事だけれど
「今」を大事に
目の前のことを精一杯やってみる
最後に学生たちにメッセージをいただきました。
お忙しい中、貴重な講演をありがとうございました。